からだの話、水着ゾーン、出生のルーツ——ここまで「からだ」をメインにお話してきました。外側を知ったら、次は内面を見ていきましょう。
なぜ性教育に「気持ちの話」が必要なのか
「性教育に気持ちの話?」と思われるかもしれません。しかし、いのちの教室のテーマは「自分を丸ごと愛する」こと。自分の内側である気持ちのお話は、必要不可欠なのです。
気持ちに蓋を重ねるとどうなるか
私自身、愛着障害を抱え、ずっと他人軸で生きてきました。何かを決めるとき、「どの答えを選べば親が認めてくれるだろう」「これをすれば褒められるだろう」——いつもそんな考えが根底にありました。
本当はこうしたいという気持ちがあったはずなのに、人に合わせた選択を最優先していました。気持ちに蓋を重ねていくと、やがて自分の気持ちが分からなくなります。心の中で泣いているのに笑ってごまかす。本当は怒っているのに笑ってやり過ごす。
いのちの教室の「気持ちワーク」
子どもたちが自分の気持ちを知るために、さまざまな体験を用意しています。
鏡を使って「嬉しい」「悲しい」「怒っている」などの自分の表情を確認したり、おもちゃの取り合いなどの場面設定から「自分はどう思うか」「相手はどう思うか」を考えたり、お友だち同士で指定された表情を見せ合ったり。ゲーム感覚で楽しみながら「自分の気持ち」を見つめていきます。
また、気持ちは表情だけでなく「仕草」にも表れることもお話します。嬉しいとき、悲しいとき、驚いたとき、緊張しているとき——それぞれどんな仕草をするか、みんなの前でジェスチャーを発表する場面もあります。
まずは自分の気持ちをしっかり見つめて、感じたままに表現すること。そして少し上級になったら、お友だちの気持ちも考えてみる。そんな願いを込めたプログラムです。
大人のみなさんも、ぜひ「自分の気持ち」をじっくりと見つめる時間をつくってみてください。