赤ちゃんは、お母さんのお腹にいるときから、誰に教わるわけでもなく指しゃぶりをしています。手足を動かし、ぐるぐると回り、羊水を飲み込んでおしっこを出す。すべて自然に行っていることです。
赤ちゃんは自分で生まれてくる
生まれてくるときも同じです。「そろそろお母さんに会う時だ」——赤ちゃんが自分で生まれる準備を始めます。
自分のからだをぎゅっと縮めて、骨盤や産道を通ります。頭蓋骨の骨重積(骨を重ね合わせて頭を小さくする仕組み)も驚くべき自然の力です。回旋の仕方もみな同じ。どれだけ言葉を並べても、「すごい」としか言いようがない生命誕生の神秘です。
愛情ホルモン「オキシトシン」の大切さ
出産で重要な役割を果たすのが、愛情ホルモンと呼ばれる「オキシトシン」です。陣痛のたびにオキシトシンが分泌され、赤ちゃんとお母さんがお互いに力を合わせて生まれてくる。その過程が、産後の母子の絆の土台にもなります。
赤ちゃんが泣く→おむつを替える、授乳する→赤ちゃんが安心する。この相互交流がとても大切で、オキシトシンが子育てにおいて重要な働きをしています。
すべてのお産が尊い
女性にはみな、産む力が備わっています。お産はもともと自然なこと。そして、お産のかたちは一人ひとり異なります。経膣分娩も帝王切開も、どのようなお産であっても、母と子が出逢う瞬間は等しく尊いものです。
人間の本能として備わっている「生まれる力」と「産む力」。その神秘を、いのちの教室では子どもたちにも伝えています。